こんにちは大浦です。三月に入りましたが、
寒い日と暑い日によるツンデレご褒美が身に沁みますな…
前回書けなかった制作の方のお話です。
以前からお世話になってるアーティストさんに
アルバム全てのアレンジを任せていただきました。
とはいえ、1月末にお話を頂いて収録が3月頭というスケジュール。
しかも9曲中3曲は、遠方のミュージシャンと遠隔レコーディング
というハードル追加…フッ…オモシレェ…ヤッテヤンヨ
実は誰かとチームを組んでのお仕事というのは昔から苦手です。
どこまでを自分が、どこからを相手が担うかがどうしても曖昧になり、
しなくていいことまで背負いこんでしまう癖があるからです。
野良猫並みの縄張り意識高い系の方とは逆にうまくやれるのですが。
それとどうもこの業界、
意識を高く保っていることが恥ずかしいことのように思われる風潮が…
報酬が発生するプロジェクトで本気になれないのはオダサです。
人の制作に割って入る者が、本人の熱量を奪ってはならんのです。
全力を以って、熱を添えねばならんのです。
「こんなもんでいいだろう」はもっての外、
「やっぱむり」などもはや遺言と心得よ。
よいか、しかと聞け(読)…
意識高い系を笑っていいのは本当に意識高い奴だけなんだぞ!
まあそんな人は他人のこと笑いませんが
とはいえ自分の指示不足や人間としての詰めの甘さを、そういう時には実感するものです。
しか~し泣き言は非効率的なので、
今回も、
「全ては自己責任、飲み込んでこそ男前」
の精神で参る。
基本的にドラムパートは打ち込みにて制作を進めるのですが。
今回はオーケストラ風やアコースティックアレンジの楽曲も多く、
ネックになるのがシンバル類と細かい太鼓類。
男の一発勝負、参る!! ※スタッフ不在
アコギにも複数のマイクで対応。
今回の収録では弾き手の頭部付近でのステレオ録りを採用。
プレイヤーによりますが、必ずしもサウンドホールの前に飛ぶ音が
最高の音に仕上がっているわけではないのです。
楽器も弾き手によって意図せずともチューニングされているもので、
当人の一番気持ちいい音は、耳の近くにあることも多いのです。
とか書いてますが、鼻息混入で2回没にしてます。
そのアレンジが落ち着いたころに突如、朗読劇のBGM制作のご依頼をいただき、
「ようやく修繕作業にも力を…」
等と思っていた大浦はまた制作の淵へと舞い戻った訳です。
映像のBGMというのは意外とやることは簡単で、決まった尺の調整が主になります。
もちろん修正などで入り組むことはありますが…
朗読劇というのは回によってペースや空気が異なるため、場面にハマった音楽をつければいい
というものではございませんのです。
なので最低限、読み合わせの音声等頂いてから着手するのですが…
先に音源着手というなんとも音楽家泣かせの案件だったのです。
文字数などから実際にかかるであろう時間を割り出し、
無理やり過ぎず、かつ読み手さんへパスを出すような編曲を心がけます。
そんなこんなで、
音先のスケジュールでしたが、一度の修正で着地することに成功した大浦、
とここで今週末からアレンジのVo収録の為、出張のお時間となりました。
果たして命が躍動を始める季節(なとぅ)までに建物の修繕に着手できるのか。
ではまた。