スタジモン大田

収録スタジオ


Vocal Booth

別室のVocal収録ブースが完成しました!!

Vocal EDIT

当スタジオのボーカル編集はリモートにてプロの制作現場にもご利用いただいております。


Voice Edit

収録した音声から耳障りなノイズを除去し、トラックのクオリティを更に高めます。

Sound Care

音源だけでなく、その先のパフォーマンスのことまで見据えて制作をマネジメントします。


見取図

収録スタジオが増えました!

スタジオが第三形態にリニューアルしました!

以前の収録ブースがコントロールルームになりました。ボーカルブースは別室に移動。

以前のコントロールルームはアトリエとして利用中ですが、配線などは活きております。

【主な使用機材】

DAW : Protools

 

【その他備品・設備】

椅子・・・2人掛ソファ、箱椅子×3、ドラム椅子×2

マイクスタンド・・・4本※仲間募集中

携帯充電器・・・Android/iPhone(microUSB-B/Type-C/Lightning)

電気ケトル・・・旅に出ました…

冷蔵庫・・・お飲み物等お預かり可能です。

カメラスタンド・・・ご利用いただけます。

ドラムセットは比較的簡素な収録に限ります。

日本家屋の響き×近代的録音環境

音楽の歴史において「響き」のコントロールは非常に大切にされてきました。

楽器と同じように、多くのホールでは専門のチューニング作業が存在するほどです。

しかしながら、デジタルエフェクトの進化や録音環境のミニマム化が進むにつれて、近年の音楽制作やLIVE現場においては「響きは後に作るもの」といった考え方が主流になりました。

響きが限りなくゼロに近い「デッド」な防音環境を作り出し、後からソフトウェアを使用して、部屋の大きさや壁の種類などをシミュレートするという「効率主義」的システムに移行したのです。

 

しかし筆者自身もボーカリストとして数多くの録音を経験する中で、体調ではない何かが原因で「歌いやすい時」と「歌いにくい時」があることを感じていました。ヘッドホンからは響きのつけられたモニター音が返っているにも拘らずです。

 

答えが出たのはホールや商業施設にてPA業務を行った時でした。残響音が暴れまくるデッドとは程遠い現場なのに、演者さんは「練習よりも声が出た」と言って笑顔で帰っていくのです。

 

「こりゃぁ耳からだけじゃない、本物の響きに何かがあるな」というその気付きから、そういったブースを作りたいと考えていましたが、個人で大阪にその環境を確保することは土地的にもご近所的にも難しく、当時は泣く泣く断念しました。

大阪のホールでのPA現場
大阪のホールでのPA現場

概要ページでご説明している流れでこちらの日本家屋に収録ブースを作る運びとなり、屋根裏や床下の防音に不安はあったのですが、実はひとつ期待していた「試み」もありました。いざ施工して音を出してみると同じマイク同じ機材のはずが大阪時代のブースと音がやはり違うと感じるのです。

録音した音声を聞き比べると「ほんの少し差はあるけど気のせいか」という印象。また歌ってみると「あれやっぱり違うぞ」となる。声が滞りなく駆け抜けるような印象でした。※あまりにもデッドな環境で歌うことに慣れすぎていたのもあると思いますが…

 

その試みとは、「日本家屋の響きの良さ」×「近代的デッドな録音環境」というものでした。

 

音というのは波だということはご存じですよね。その音には指向性(音が出る角度幅のようなもの)があり、声は主に前に出ていますが上にも下にも波は生まれています。それを録音するマイクにも指向性(こちらは音を受け取れる角度幅)があります。

屋根裏のチェックを自ら行う大浦
屋根裏のチェックを自ら行う大浦

水平方向の音は通常の防音工事を行い、垂直方向にはあえて行先のマージンを多少設けることで体感的に自然な抜け方に近くなります。

 

また木製天井部分で軽減された音は屋根裏に抜け、その空間で乱反射することで収束します。床下方向も同じく地盤部分の土によって自然な吸収が成され、よくボイストレーニング等で声の通り道として表現される「縦の軸」を妨げません。


近い距離で強引に吸音された声はナレーションなどの現場では求められるのですが、マイクの指向性外の広い空間へ抜けていく声はリバーブをかけた時の馴染み具合が調節しやすいです。

また防音ゼロの和室部分などでも録音テストを重ねながら、木造家屋の響きが活かせる場面はないか、引き続き飽くなき探求の日々です。

 

2022.9

新たにボーカルブースを新設しました。

より中庸の美味しいポイントを探るべく、工法や素材にこだわりVocalに最適で調整可能なRoom感を得ることに成功しました!